2008/10 F6  ニュータウンの超高層マンション
千里中央のスケッチ会に免田さん(フルネーム未だ知らず)という方がボランティアで指導に来てくれた。横に並んで同じモチーフを描いてみたが、免田氏の旨さに舌を巻く。建築中の上層部に自然と目が行くように下層部は霞ませ、手前の林は淡くかすかに色づけられている程度。それでいてモチーフの高層ビルの建築中の箇所がくっきりと浮かび上がっていた。それに比べ拙画の方は、いつもと違って太い筆で水をいっぱい含ませて書いたつもりだったが、ビルも林も一律に濃いので遠近感がない。目がすっとモチーフへ行かない。林の右側と土手の部分は免田さんが手を加えてくれたもの。その差がはっきりと分かる。テニスをしている人物や中層のマンションなどを塗り残していたら、それでいいのだと褒めてくれた。これから塗るつもりだったので照れ笑いしてごまかす。わざと塗り残す手法は始めて学んだ。混食でいろいろなグリーンを作り出す手法も教えてもらった。それにしてもこの超高層マンション、豊かな自然に囲まれたニュータウンにはふさわしくない。そんなプロテストを含んだモチーフのつもりであるが、どう見えるだろうか。

 トップページ > 風景 > 超高層マンション     ←前の絵へ   次の絵へ