熊川宿(若狭鯖街道)

熊川宿  2023/6 P9
小浜からの帰路は鯖街道伝いに京都へ出るルートを採った。江戸時代、鯖街道は若狭湾の海産物を京に運ぶ人で随分と賑わっていたという。この熊川宿は小浜から四里(12km)先にある。いろいろな種類の古民家が約100戸、1kmにわたり並び立つ大宿場町だ。街道には電柱が無く、ほとんどの建屋が整備修復済みで、前川という水路も清流で情緒がある。概してなかなかの歴史的景観になっていて心を安めてくれる。だが、絵にするにはちょっと難しいなと思った。町並みがどうも整然とし過ぎていて道幅も広過ぎるように感じたのだ。どう構図を造ろうかと逡巡してしまう。あちこちと見て周り、ようやく見つけた未整備の民家に焦点を当てて一枚描いてみた。


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